こんにちは、倉橋です。
2015年3月19日に株式会社ショーケース・ティービーは、東証マザーズに上場しました。

当社のサービスをご利用頂いているお客様、これまで支えて頂いたお取引先の皆様、関係者の皆様に心よりお礼申し上げます。これを1つのステップにして、さらなるサービスの改善に努めていきたいと思います。

今回は、上場記念ということで少しだけEFO(Entry Form Optimization:入力フォーム最適化)ツールが誕生した時の事について振り返ってみたいと思います。

当社のEFOツール「ナビキャスト フォームアシスト」は2008年4月に正式リリースしたのですが、実はこの4ヶ月ほど前に、クライアント第1号は稼働していたのです。

IT系ベンチャー

私は2007年4月に、新卒1期生として、この会社に入社しました。当時、10数名ほどの「どベンチャー企業」。「早く何かおもしろい事がしたい!」と前のめり気味だった私は、”IT系”、”ベンチャー”、”社員の雰囲気良好”、というだけで入社を決めました。

この規模でIT系であれば、来年は何をやっているか分からない。それであれば、「自分が何か新しい事をやるぞ!」そんな気持ちでした。

お客様の課題との出会い

この思いを実現する機会は、入社半年ほどで出会うことになります。

当時、当社が1つ目のASPサービスとして提供していた、LPOツール(ランディングページ最適化)ナビキャストを営業して回っていた時のこと、ある金融系の会社でこんなことを耳にします。

「口座開設するときの入力フォームって、半分くらいのユーザが離脱しているんだよね、分析ツールを見て驚いたよ」という、お客さんの言葉。

私は、「へ~、そうなんですか・・。」と驚いたものの、解決できる良い提案も無いので、その場を終えました。

ただ、帰社しても、このお客さん先で聞いた事が、ずっと気になっていました。

「どうして、入力フォームまで来て離脱してしまうんだろう・・?」
「せっかく集客してるのに、もったいない。」

課題解決の糸口

考えをめぐらせるうちに、自分の体験を思い出しました。確かにECサイトで商品を買おうとした時に、入力フォームで「この項目が間違っています」とか、この「項目が未入力です」とか色々言われて面倒になっていました。

そうだ!

ナビキャストのバナーを使って、フォームの横で間違っていたら、「間違っていますよ。」と
その場でお知らせする事ができたらいいのでは!?

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ひらめいた私は、ばっと振り返って「ユゲタさん!相談です!」と真後ろのデスクに座っていた、開発の弓削田(ユゲタ)に声を掛け、早速、相談してみました。

リアルタイム判定のモック版に興奮

この相談を聞いた弓削田は、「う〜ん」と少し悩んだあとに、プログラムを書き始め、「こんなのどう?」と見せてくれました。

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おー!なんですかこれ!?

当時、流行りだしていたAjaxという仕組みを使って、アラートを画面に出してくれました。確かに、バナーが出てこなくても、こういう吹き出しだけの方が、シンプルでいい!

このやり方であれば入力データを送信する前に、セットしておいた制限に従って、その場で吹き出しを表示できる事も説明してくれました。

いいですね!
じゃあ、ひらがなとかカタカナも判定してくれます!?

うん、できるよ。

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おおーー!! 

じゃあ、入力済みかどうかも判定できないかな、この色掛けが消えちゃうとかどうです!?

あ、それもできる。

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うおおおーーー!!!

その場で、どんどん出来上がっていくのを見て私はひどく興奮してしまいました。

まだ、入力フォームの最適化(EFO)という言葉も考え方もない時代です。

出来あがったモック版を見て、当社の共同創業者の永田もいいね!と、前向きで、商品開発が始まりました。

苦労した1社目の導入

私は出来あがった、デモ画面を使って、早速営業に回りました。これはきっと使ってもらえる!と意気込んで。

回る先ではどこの企業も、良い反応でした。しかも、導入はJavascriptタグをフォームに挿入してもらうだけなので、作業としてもハードルはさほど高くないはず。

しかし、案内したほとんどの企業で検討段階には進みませんでした・・。

それは、
・個人情報を取り扱う入力フォームである
・知名度の無いベンチャー企業が提供するシステム
・導入事例は1社もない
という、この三重苦が大きな壁となっていたのです。

それでも、個人情報は取得しない事や、セキュリティ上のリスクは無い事を丁寧に説明しながら、案内を続けました。

そして、ついにとある金融・証券系会社から、
「おもしろいね、結果が出るかは分からないけど、悪くなる事はないでしょう。」
と言ってくれる企業があり、導入を決めてくれたのです!

すぐに稟議を通してもらい、
「フォームアシスタント(現:フォームアシスト)」と書かれた発注書が手元に届いた時には、手が震えました。
弊社にとって革命的な新サービス誕生の瞬間です。

よし! よしよしよし!!

導入の結果は・・

最初のお客様のフォームに合わせた形でサービスを構築していきました。
「記号はどこまで含めるのか?」
「この項目は携帯電話を連絡先に希望した時だけ必須にしたい」
「全ての項目がクリアになるまで送信ボタンの画像を変更しよう」
等々

作りながら、仕様を変更したり、新しいアイデアが生まれたりも。

そして、1ヶ月ほど計測して、導入前の入力完了率と比べた結果は・・・、

なんと約8%の改善!

その結果を見たとき、開発メンバーで歓喜し、新しい商品が生まれた感動と、ここまでの苦労で熱い思いが込み上げました。

フォームアシストが拓く世界

これをきっかけに、フォームアシストは、金融、EC、人材、不動産と提供範囲を広げていきました。

導入企業が増えることによって、様々な入力フォームに対応できるようになり、サービスのレベルも上がりました。
ユーザの行動データが溜まり、これをもとにコンサルティングも行えるになりました。

2010年には特許を取得。入力フォームをスマホ用画面に変換するオプションサービスも開始。

先日発表したYahoo! JAPAN IDとの連携のように、ECカートシステムや、決済代行、アンケートシステムなどとの連携など、まだまだ新たな価値を提供できると考えています。

「入力フォームは、企業が顧客と繋がれるかどうかという、1番重要な場所である」と個人的には考えています。
この場所に変化を起こすことで、Web、リアルの垣根なく、少しだけ世界を良くしていきたいと思っています。

そんな未来を実現する為にも、これからもサービスに磨きを掛けていきます。

皆さまにはこれからも、ご支援、ご指導いただきますよう、お願い致します。